西任暁子のコミュニケーション・アカデミー

西任暁子のコミュニケーション・アカデミー

ジブリ映画『紅の豚』撮影秘話 あのシーンに宮崎駿監督が注文したこと

Video Type
一般
Published at
2026年5月12日 06:10
動画長さ
08:54
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エンゲージメント率
2.9%
データ確認日時
2026年5月18日 16:10

動画概要

お知らせの下に、動画の文字起こしを掲載しています。

<お知らせ>

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📚 西任暁子 プロフィール
ラジオパーソナリティ
コミュニケーション・コンサルタント

大阪生まれ、福岡育ち。
アメリカ高校留学後、慶應義塾大学総合政策学部在学中にラジオDJデビュー。
東京FM、FM802など全国30局で番組を担当。
2026年4月より、FM COCOLOにて毎週月曜21時~新番組「LIFE HUB」を担当。
これまでにインタビューした著名人は、国内外5,000組以上。

MCを務めたPodcast
「Gaba G Style English シチュエーション別英会話」は
4億4千万DL突破&iTunesオールタイムベストポッドキャスト賞を3年連続受賞。

著書
『自分と相手の「本音」がわかる会話術』
『誰が聞いてもわかりやすい話し方』
『タイプ別対処法を伝授!伝わる話し方のコツ』
『話すより10倍ラク!新 聞く会話術』

コミュニケーションの視点から、
人々を人生の悩み・苦しみから解放し、
執筆・講座・講演を通して
「本当の自分を生きる喜び」を伝えている。

🌐 SNS・公式リンク集はこちら
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https://linktr.ee/nishitoakiko

〈文字起こし〉

西任暁子の自分発見ラジオ「ここほれ、ワンワン」。

おはようございます。西任暁子です。

昨日、月曜日夜9時からは、FM COCOLOの番組「LIFE HUB」で、歌手の加藤登紀子さんにインタビューをさせていただきました。

聴いてくださった皆さま、どうもありがとうございます。

お聴き逃しになった方も大丈夫ですよ。radikoで聴くことができますからね。

加藤登紀子さんは、昨年が歌手活動60年ということですから、今年は61年目でいらっしゃいますね。

82歳。めちゃめちゃ元気で、魅力的な方でございました。

加藤登紀子さんといえば、どうでしょうね。「百万本のバラ」を思い浮かべられる方もいらっしゃれば、「知床旅情」という方もいらっしゃるでしょう。

また、宮崎駿監督のアニメ映画『紅の豚』の、マダム・ジーナを思い浮かべる方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。

あのマダム・ジーナが歌うフランス語の曲、「さくらんぼの実る頃」。

昨日も番組でお送りしましたけれども、あれを歌っているのが加藤登紀子さんでございます。

『紅の豚』をご覧になった方、多いかと思いますが、これ、もともとは日本航空の飛行機の中で放送される、15分くらいのショートムービーの計画だったそうですね。

ところが、あまりにも面白いので、「長編アニメにしよう」ということになった。

だったらキャストを増やすことになりますよね。長くなりますから。

そこで登場したのが、マダム・ジーナという女性だったそうです。

あのジーナが歌うシーンだけは、絵作りのために、まず実写映像を撮影しましょうということになったそうです。

それで、たまたまですね、加藤登紀子さんが経営されていた「テアトロ・スンガリー」というレストラン。そこにピアノがあるよ、じゃあそこでやろう、ということで、撮影機材が持ち込まれました。

その日が、加藤登紀子さんと宮崎駿さんの初対面。

まずは登紀子さんが、一回も歌ったことのない「さくらんぼの実る頃」という曲。

こちらのフランス語のオリジナル歌詞を見ながら、撮影のための仮歌を録音しましょう、ということになったそうです。

で、「とりあえず歌うシーンが撮れればいいんだから、伴奏は簡単でいいよね」ということで、マネージャーさんがピアノを弾かれて、気楽な気持ちで歌を録った。

目の前には宮崎駿さん。

もうね、小学生みたいな顔で、うれしそうに聴いてらしたんですって。

それで登紀子さんも、宮崎監督に向かって歌って聴かせるような、やさしい気持ちで、さらっと歌った。

宮崎さんからの注文というのが、こういうものだったらしいですよ。

「客に向かって手を差し伸べる時は、しっかりその目を見つめて。その男が指先に触れたら、スッと目を伏せてください。そして歌う時は、男が奮い立ちたくなるような色っぽい唇で」

「ええ〜、そんなの考えたこともなかったよ」と、加藤登紀子さん。

ちょっと戸惑ったということですけれども。

でも、宮崎さんの中には、もう絵が出来上がってるんでしょうね。

「それなら、私がここでやってみなくてもいいんじゃないですか?」とお伝えすると、

「いやいや、登紀子さんがモデルなんです。ここで撮影した画像を元に絵を描くんですから」

ということで、登紀子さんなりに、唇が“奮い立ちたくなるほど”だったかどうかは分からないけれども、非常にワイワイ楽しいお芝居撮影が終わったそうです。

そこから本格的な画像作りがあって、セリフの収録があって、スタジオで歌をレコーディングして……というふうに進むんだろうなぁと思って待っていたら、

「あれ? テレビのコマーシャルで、私の歌った『さくらんぼの実る頃』が流れてくるではありませんか」

「ちょっと待ってよ。これからレコーディングするんじゃなかったの?」

と、びっくりしたという登紀子さん。

だって、フランス語の歌詞を見ながら、初めてさらっと歌い流した、あの仮歌が――

「あれ、本番だったの?」

と。

さすがに驚いて、スタジオジブリさんにマネージャーさんが確認したそうですよ。

そしたら、宮崎駿監督から、

「さりげなく、あれ以上の歌はありません」

というお答えだったそうです。

いやぁ、このエピソードを聞くと、もう一回映画を見返して、その唇と、それから歌を、もう一回聴いてみたくなりますよね。

加藤登紀子さん自身、『紅の豚』のジーナの歌を聴くたびに、

「確かに、これ以上の歌はないかもしれない」

と思うそうです。

あっさり歌ったファーストテイク。

でも、こういうことって、よくあると思いませんか?

「よし、いざ本番!」ってなると、力が入っちゃって、どうしても硬くなったり、余計なことをしようとしたり。

だけど、本番じゃない時って、本当に気軽にやるから、それが一番良かったりするんですよね。

これ、歌だけじゃないですね。

ラジオでも、原稿を読む仕事がたまにはあります。

私は割とフリートーク派なので少ないんですが、そういう時に「まず、さらっと一回通してみようか」なんて言われて、「分かりました」って軽く読みますよね。

すると、自分でも「なんか今の、良かったんじゃない?」って思うことがあるわけです。

それでスタッフさんに、

「今の、もしかして録ってたりしないですよね?」

って聞くと、

「録ってますよ」

って言ってくださるディレクターさんが、多くはないんですけど、たまにいてくださるんですよね。

そういう方と仕事をさせていただけるっていうのは、幸せですね。

そういう方って、「そういう時こそ、いいテイクが録れる」っていうのをご存知なんですよね。

宮崎駿さんも、そうなんだろうなと思います。

我々はどうしても、これ、歌だろうとラジオだろうと、それ以外のプレゼンでも何でも、同じですよね。

「いざ本番、よっしゃ頑張ろう!」と思っている時よりも、本当に力を抜いている時の方が、うまくいく。

まあ、それが難しいのでありますけれども。

でも、そういうふうに、本当に肩の力を抜いて、いろんなことに取り組めたらいいなって思いました。

こういったですね、歌手活動61年目でいらっしゃいますから、本当にいろんな体験をしていらっしゃる加藤登紀子さんの、素敵なインタビューでしたよ。

本当にいろんなお話を聞かせてくださった時間でした。

昨日のFM COCOLO「LIFE HUB」、radikoというアプリで、全国で聴き逃し配信を聴いていただけます。

ぜひ、お楽しみいただければと思います。

また、『まさかの学校』という加藤登紀子さんの本が先月出ておりまして、こちらにですね、小野洋子さんから突然電話がかかってきた話とか、高倉健さんと共演した時のお話とか、中島みゆきさんとのエピソードとか。

さらに、ハイジャックを経験された話まで。

「えっ、そんなことがあったの!?」という、まさに“まさか”の出来事がたくさん詰まった一冊でした。

本当にすごいですね。

加藤登紀子さんの、「ピンチはチャンス」という言葉が、本の中にも書かれていましたけれども、まさにタイトル通りの内容でした。

こちらの本もおすすめでございます。よかったら手に取ってみてください。

ということで、本当にいろんな方にインタビューさせていただける、ありがたいお仕事を楽しませていただいております。

FM COCOLO「LIFE HUB」でございます。

また来週も、素敵なゲストの方が来てくださるんですよ。

どうぞお楽しみに。

今日も聴いてくださって、ありがとうございました。

お相手は西任暁子でした。

お出かけの方、どうぞ気をつけて、いってらっしゃい。
ジブリ映画『紅の豚』撮影秘話 あのシーンに宮崎駿監督が注文したこと