陶芸家 高橋燎  TAKAHASHI RYO

陶芸家 高橋燎 TAKAHASHI RYO

トレインキルン 17回目|trainkiln 17th|つちこねる#62|陶芸|薪窯

トレインキルン 17回目|trainkiln 17th|つちこねる#62|陶芸|薪窯

Video Type
一般
Published at
2025年8月2日
Views
608
Likes
19
データ確認日時
2026年4月29日 16:17

動画概要

40℃近い、真夏の焼成となりましたが、
ひぐらしの鳴き声とパチパチという薪の爆ぜる音が心地よかったです。
よかったら、一緒にお楽しみください。

今回の焼きの目的はトルコブルーの青を残しつつ
釉薬を融かし、自然釉の灰の効果を狙うことでした。

その為には、窯の中の温度差を減らして土の中に
熱を通すようにゆっくり温度を上げる必要があります。

この条件を達成するのには2つの重要な要素があります。

・余熱
前回はファイアボックスの真下から灯油バーナーで余熱をしましたが
窯の前後の温度差が大きくなり、前側は高温に達したものの
後ろ側は釉薬が溶ける温度に到達しませんでした。
今回は煙突の下のダクトからバーナーを入れて余熱をはじめました。

・昇温
前回はファイアボックスで燠の状態になった薪を
火搔き棒を使ってファイアボックスの下に落としていました。
この方法では見かけの温度は上がりますが冷たいステーキ肉を
いきなり焼くことと同じで、作品の表面の温度のみが上がり
釉薬の中の銅だけが揮発して青の要素が失われてしまいます。
加えて、陶土の中にまで熱が伝わらないため釉薬が溶けて流れる
景色が得られませんでした。
同様の理由で、薪の灰が土に及ぼす影響も少なくなります。

その点を踏まえて今回はファイアボックスに投入した薪を
火搔き棒で落とさず、自然に落下するのを待つようにしました。
昇温のスピードを抑えることで土の中に均一に熱が伝わるため
銅が揮発する前に釉薬が溶け薪の灰の効果を得ることができました。

今回の焼成が、17回焼いてきた中で一番良い結果を得る事ができたと思います。

--------------------------------------------------------------------------------------

高橋燎 TAKAHASHI RYO
Instagram:@takahashiryo91

滋賀県の信楽で制作している陶芸家です。
「つちこねる」では日々の制作風景を動画にしています。
器ができるまでの時間をのんびりお過ごしください。

Thank you for watching. I am a ceramic artist in Japan,Shigaraki.
Chill out and enjoy the time to making pottery.

「つちこねる」再生リスト play list
https://www.youtube.com/playlist?list...