政治系YouTuberが「東方Project」版権元とのトラブルを報告 キャラクターの利用取りやめに

海外ニュースの解説動画などを投稿する「しまむらいだーのお部屋【ゆっくり解説】」(登録者数16万人)が今月14日、「東方Project」のコンテンツ利用を取りやめる方針を明らかにしました。
同チャンネルは今月9日ごろより、ガイドラインへの準拠をめぐる版権元とのトラブルを明らかにしていました。

ガイドライン抵触を指摘される

チャンネルを運営するしまむらいだーは今月9日、「上海アリス幻樂団」の版権管理を担当する小山田氏より届いたとする、一通のメールの内容を公表。
「上海アリス幻樂団」はゲーム開発や音楽活動などをおこなう同人サークルで、人気コンテンツ「東方Project」の版権を有していることなどで知られています。

担当者はメールを通じて、しまむらいだーのYouTubeチャンネルにおいて「東方Projectのキャラクターを利用しての他者・他社・他国の誹謗中傷の動画が公開されていると、複数の連絡」「過激な思想を発信する動画が見受けられます」としたうえで、そうしたコンテンツが東方Projectの二次創作ガイドラインにおいて禁止事項にあたると指摘。

YouTube

ガイドラインに抵触する動画については、「3月15日15時までに公開停止の処理をおこなってください」と求めていました。
(参考:東方よもやまニュース「東方Projectの二次創作ガイドライン」)

「誹謗中傷には該当しない」反論

これに対してしまむらいだーは、オンライン辞書サービス「Weblio国語辞典」における誹謗中傷の解説を引用しながら、自身のチャンネルのコンテンツは誹謗中傷には該当しないと反論したことを、同じツイートを通じて公表。
チャンネルの動画の収益化申請が通っていることから、「動画の評価状況を加味して社会的にも受け入れられている内容という第三者(YouTubeの動画収益審査チーム)の判断」があるとも主張しています。

そのうえで、チャンネルのどのコンテンツについて問題が生じているかを先方に問い合わせる方針を、ツイートの中で明らかにしていました。

動画削除は撤回されるも…

続く13日のツイートでしまむらいだーは、動画の削除要請が取り下げられたと発表。
一方でコンテンツの継続的な利用についてはその後もやり取りが続いており、最終的に「上海アリス幻樂団」の代表者・ZUN氏より、「東方Project」の世界観にそぐわないとの見解に加えて

このガイドラインは網羅的なものではなく、上海アリス幻樂団にて好ましくないと判断した場合も、動画を削除する場合があります。(動画配信サービスへの投稿に関するガイドライン

との免責事項を理由に、コンテンツの利用を制限されたことをツイッターで報告していました。

するとしまむらいだーは、サークル側の判断に従う意向を示す一方で、「政治系のチャンネルが全てダメなのはわかった」「当然僕のチャンネルだけが東方を使えなくなってはいそれでおしまい、そう思ったわけじゃあるまいな」などともツイート。
東方Projectのコンテンツを利用しつつ、政治系の活動をおこなう14のYouTubeチャンネルを“通報”したことも明らかにしています。

今後は別キャラで活動継続へ

版権元の対応を受け、しまむらいだーは今後「東方のキャラ不使用の方向で動こうと思います」と発表。
この発表の数日前にも、「東方の運営の方々に僕が出している動画が誹謗中傷でもなんでも無いただの事実と判断する力があるかも疑わしいですし」などとの理由から、別キャラクターの利用に関するアンケートを実施していました。

今後は撮影・編集済みの動画数本を公開した後、移行期間を経て、チャンネルのオリジナルキャラクターを利用して活動を継続するとしています。