「大丈夫だ、問題ない」の『エルシャダイ』開発者、
著作権の申し立てで動画の収益化を停止され憤慨

「そんな装備で大丈夫か?」「大丈夫だ、問題ない」のネットミームで有名なゲーム『エルシャダイ』。
その開発者であり、版権の所有者でもある竹安佐和記氏が、自身が参加した『エルシャダイ』の実況動画の収益化が止められたと明かしました。

Steam版が発売された『エルシャダイ』

「そんな装備で大丈夫か?」「大丈夫だ、問題ない」。
元ネタを知らなくても、このセリフは聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか。

このセリフは、今から約10年前イグニッション・エンターテイメントから発売された、PS3/Xbox 360用アクションゲーム『エルシャダイ』で登場しました。
『エルシャダイ』の独特なセリフや演出は、動画サイト『ニコニコ動画』で大きな注目を集め一大ブームメントを引き起こし、現在でも語り継がれる“伝説的”なネットミーム(※)となりました。
(※ネットミーム…ネット上で流行する画像や動画や言い回しのこと。)

この『エルシャダイ』の開発ディレクターを務めたのが、竹安佐和記氏です。
『エルシャダイ』の開発後、独立し個人会社を立ち上げた竹安氏は、2013年にイグニッション・エンターテイメントから『エルシャダイ』に関わる全ての権利を個人で買収。
そして今月、竹安氏の個人会社『crim』から『エルシャダイ』のSteam版を発売しました。
(参考:電ファミニコゲーマー

竹安氏の『エルシャダイ』実況動画の収益化が停止される

『エルシャダイ』Steam版発売を記念して、竹安氏は元『エルシャダイ』公式チャンネルである「しゅうまつ女子ゲーム部屋」(登録者数364人)にて『エルシャダイ』の実況動画を投稿しました。

YouTube動画

しかし竹安氏は、9月5日ツイッターを更新し、

バンダイの著作権侵害だとバンされました。
YouTubeからバンくらっています。 権利元がバンダイって…(中略)
今フツフツと熱いものが込み上げてきています。

と、実況動画の収益化が停止されたことを明かすとともに、「全力で抗議します」と訴えました。

YouTube AIの誤認か?

竹安氏がツイートに添付した画像によると、『エルシャダイ』のプレイ画面の1シーンにおいて、その映像の著作権者が「BANDAI(バンダイ)」だと識別されたようです。
おそらくこれは、「バンダイ公式チャンネル」(登録者数86万人)が、『エルシャダイ』グッズの宣伝PV「デフォルマイスタープチ エルシャダイ PV第1弾」をYouTubeの「Content ID」に登録していたからだと考えられます。

YouTubeには「Content ID」という仕組みがあり、登録者は、YouTube上に自身の作品と一致する動画があった場合に、

・閲覧できないよう動画全体をブロックする
・動画に広告を掲載して動画を収益化し、場合によってはアップロードしたユーザーと収益を分配する
・その動画の再生に関する統計情報を追跡する
(YouTubeヘルプ「Content IDの仕組み」)

という措置を取ることができるようになっています。

バンダイが登録した動画では、『エルシャダイ』のゲーム内の映像が数十秒ほどそのまま使用されており、これが竹安氏の実況動画と一致したため、バンダイが著作権者だと判断された可能性が考えられます。

YouTube

昨年6月にも、お笑いコンビ・サンドウィッチマンの事務所である「グレープカンパニー」(登録者数73万人)が、「著作権フリー」の音源を使用した動画を「Content ID」に登録したことで、多くのYouTuberの動画が非公開になってしまうというトラブルが起こっていました。
(関連記事「サンドウィッチマンがフリーBGMの著作権を登録。人気YouTuberが動画を公開停止させられ激怒」)

ファンからは「理不尽過ぎるですね」「そんな配信で大丈夫か」「一番良い対応をして欲しいですね」と、竹安氏を慰める声が寄せられています。