がーどまんの解散騒動を受け、KUNが業界の成熟と経営者の孤独を語る 「一攫千金のフェーズは終わった」

ゲーム実況者の「KUN」(登録者数166万人)が4月7日、「最近のYoutubeが炎上だらけな件について」と題した動画を公開。車を運転しながら雑談風に、直近で続発するYouTuber関連の炎上について独自の視点から考察しました。

がーどまん解散の裏側

KUNが深く掘り下げたのが、3月に解散が発表された「チャンネルがーどまん」(登録者数318万人)の問題です。演者のMYに月300万円、編集者のワタナベマホトに約200万円、他のメンバーにも減額後で25〜40万円の給料が支払われていたとされる件に触れ、KUNはYouTubeの収益構造から逆算し、「絶対立ちゆかない」と断言しました。

YouTubeは意外と費用がかかるとし、「全員に給料100万渡せるかっていったら絶対無理」「50万とかでも絶対無理」「300万渡してたらそれは潰れるわ」と経営視点からコメント。PR案件やグッズ販売がよほどうまく言っていなければ厳しいとの見方を示しました。

ただしKUNが強調したのは、金銭面の話ではありませんでした。「本当のところってお金じゃなくて、多分よっぽど嫌だったんだろう」と、メンバーの心理を推察します。

「沈没する船」の比喩にYouTuber経営者の孤独を込める

考察は個別の炎上を超え、YouTube業界全体の構造変化へと広がります。

KUNによると、かつては「お金が稼げる仕事」として夢があったYouTubeも、参入者の増加により「残ったパイの食い合い」になっているといいます。

いろんな人の再生数チェックしてるけど、2~3年前ぐらいまではまだちょっと行けたけど、もう無理みたいな。ここ1年、2年ぐらいでもっと無理に、どんどん無理になって、やっぱレッドオーシャンていうのかな、競争過多になってる感じがすごいするよね

さらに、自身も会社を経営する立場から、がーどまんの苦悩を「沈没する船」に喩えます。

みんなでなんとかオールを漕いで進まなきゃ、石炭を燃やして前に進まなきゃってときに、(他のメンバーは)浮き輪探してるみたいな。(中略)
浮き輪を小脇に抱えて、今日のご飯の話してるみたいな。

YouTube全体の収益環境が悪化し、チャンネルの売上が徐々に下がっていく中で、その危機感を本当の意味で共有できるのは経営者であるがーどまんだけだったのではないか。スタッフは頑張っていたとしても、会社のお金が減っていくことへの痛みは「所詮、自分のお金じゃない」からこそ感じにくい。

一方で、スタッフ側から見れば、自分たちも懸命に働いているのに社長が高価な時計を買ったり夜遊びをしたりしている姿が目に入り、不満が募る。KUNはこの双方の視点に触れつつ、「社長は孤独だ」という言葉の重みを実体験として語りました。

また、がーどまんが監視カメラ映像として公開した社内会議の様子について「あまりにもリアルすぎた」と述べ、ドッキリの可能性を否定。「そういう気持ちを味わってないと無理だろうな」と、経営者としての共感をにじませました。

KUNによると、今伸び盛りで「どんどん行こうぜ」という段階のYouTuberはほとんどいないとのこと。「一攫千金を当てたるぞーって言ってツルハシ持って炭鉱に突撃するフェーズはもう終わった」と、業界の成熟と限界を率直に語りました。

YouTube動画