YouTubeショートで“釣り動画”が増えた理由はAI攻略がねらい? 人気ストリーマーが考察

ストリーマーの「けんき」(登録者数48万人)が、3月29日にTwitch配信を実施。その中で、YouTubeショートで“釣り動画”が増えている理由について考察しました。

「YouTubeのおすすめはAIに支配」

けんきはFPSゲーム『Rainbow Six Siege』の元プロゲーマーで、現在はeスポーツチーム「ZETA DIVISION」(同24万人)のCREATOR部門に所属しています。

けんき曰く、YouTube上のコンテンツの評価は、ユーザーがどれだけ長く滞在してくれるかをもとにAIが決定しており、そのルールは毎日少しずつ最適化されていくのだそうです。YouTubeに限らずほぼすべてのSNSコンテンツはAIに支配されている、とも話していました。

特にYouTubeの場合、再生数の80~90%は関連動画からのアクセスが占めているそうで、人間の趣味趣向を踏まえつつ、関連動画に表示する動画を選択しているのはAIだといいます。けんきは「人間って自分で選んで動画見てるように見えて。実は自分で全く選んでなくてほとんどコンピューターに選ばせてない?」と語りました。

逆に言えば、YouTubeやTikTokで動画をバズらせるのが上手い人は、「ルールを分析するのが上手い」人なのだそうです。

けんきは、自身がショート動画を投稿したときの経験から、「多分ショート動画はコメントの多さがマジで評価値になってると思うんだよね」と話します。YouTubeショートのAIが、現在重要視しているのがコメントの多さだというのです。

あえてツッコミどころのある動画を作る

この「コメントメタ」におけるバズりを狙った投稿者は、「わざと隙のある動画を作ってくる」とするけんき。

「4ステップでできる簡単超おすすめ料理」といって、実際にはステップが3個しかない、あるいは逆に「3ステップでできる」とうたって実際には4ステップある料理動画を例に挙げて説明します。

そうするとコメント欄で「4つですが」ってみんな言うのよ。「こいつ3と4の数字も数えれないのかこの投稿者は」とか言ってみんな煽りコメントとかバンバン入れんの。で、それがコメント稼ぎになってガンガン上がってくんの

と語るけんき。批判やツッコミであっても、コメントが多く寄せられた動画はAIに評価されて表示されやすくなるといい、釣り動画でツッコミやレスバを誘発する戦略も有効なのだそうです。

一方で、こうした傾向に沿って釣り動画が増え続ければ、AIの判断で釣り動画を弾く別のルールが追加され、「コメントメタ」も移り変わっていくだろうと述べました。

配信のコメントには、「SEOも結局 ページにいる時間よね」「人間とAIの戦いはもう始まっていたのか」「(バズる人は)見つけられるのが上手いのか」といった反応が寄せられていました。